巷で噂されてるお坊さんとの交際・結婚イメージについて、実際どうなのか?とお坊さんに聞いてみました。
・お坊さんとの交際・結婚イメージのあるあるって本当?
・お坊さんとの交際・結婚したらどんな感じなのか知りたい
本記事の信頼性
私自身僧侶で、僧侶の友人もたくさんいます。
今でも交友があるのはもちろんですが、4年間の大学生活の中で、僧侶の卵である彼らがどういった恋愛をしてきたかというのも身近で見てきました。
実際のところ、お坊さんと付き合うとどんな感じになるのか?友人に聞いた話と私の経験を踏まえて解説していきます。
お坊さんとの交際・結婚イメージは本当か?
お坊さんとの交際している人が少なく情報が少ないのも事実。
また周りに恋愛がお坊さんがいないから、巷で言われていることが正しいのかどうかわからないということも多いと思います。
勝手なイメージが憶測を呼び、事実全く違う話もあったりします。
では、実際どうなのか詳しく解説していきます。
休日が不定期だったりドタキャンが多い?
お寺の人だと急な葬儀が入ったり、土日は法事で埋まっていたりするイメージがありますね。
だからお坊さんと交際する場合、デートの日程を合わせるのが大変だったり、下手するとドタキャンを食らってしまうと言われることが多いです。
しかし、ドタキャンが多いというのは半分正解で半分間違いです。
なぜかというと、お坊さんと言っても住職の場合と住職じゃない場合があるからです。
住職の場合だと、急な葬儀やお参りが入ったりすると、必ずお参りに行かなければいけないのでドタキャンもあり得ます。
結婚前の若いお坊さんの場合だと、まだ親が住職をしていることが多く、住職の補佐が中心で予定が組みやすいみたいです。
忙しいお寺の場合だと、住職とその息子どちらもが法事が入るという場合もありえますが、毎回デートとブッキングすることは少ないです。
また、私の友人の話になりますが、普段は一般企業に勤めていて、お盆やお彼岸などのお寺が忙しい時期にだけ手伝いに帰るというお坊さんもいます。
その場合だと、通常は一般企業に勤めている人と変わらないので、予定が合わせにくいこともありません。
ちなみにその友人は、毎週きちんと彼女とデートを楽しんでいます。
旅行ができない
付き合う相手が住職なら確かに旅行には行きずらいです。しかし、若いお坊さんの場合は上で言ったとおり比較的自由に遊びに行けます。
もちろん、ゆくゆくは結婚し、住職が引退する時期になったらお寺を継ぐことになると思います。
なので、もしお坊さんと付き合うことになったら、若いうちに一生分という勢いで旅行へ行っておくと良いかもしれません。
親への依存度が高い
お坊さんは、ほとんどがお寺で生まれた人がなるため、信者さんや両親に大切に育てられ、親への依存度が高いという説です。
確かに、私の友人にもお母さんから頻繁に電話がかかってきて、1時間喋っているという人もいます。
そう聞くとやっぱり親への依存度が高いのかもしれないと思うのですが、結構親と仲悪いっていう人もいるんですよね。
なぜかというと、お寺に生まれると必ず「お寺を継ぐ」ということが期待されるので、そのための教育だったりと若いうちから厳しく育てられる場合が多いです。
しかし、当人にとっては「俺はお寺なんて継ぎたくない、他にやりたいことがあるんだ」と思っている場合もあります。
なので、思春期あたりで親と大喧嘩したり、仕方なくお坊さんの道を歩み始めるという人が私の周りには結構いました。
だから、必ず親への依存度が高くなるというわけではないそうです。
考えてみれば、お寺にもいろいろな家庭があるので、教育方針だったりで大きく変わってきそうです。
金銭感覚がずれている

お坊さんはお金持ちだから金銭感覚がずれているという噂ですが、全然そんなことありません。
なぜかと言うと、お金をたくさん持っているお寺というのは、全体の半分にも満たないからです。
坊主丸儲けという言葉がありますが、お寺に所属している信者さんの数が少ないとお寺専業ではやっていくことができません。
むしろ、お寺だけでは赤字で、兼業しなければお寺の維持すらできないという所って結構多いのが実情です。
私の周りの友人のお寺も、お寺以外にも休みや有給が取りやすい職業に付いている人が何人もいます。
一方で、一部のお寺はめちゃくちゃ稼いでいるというのは事実です。
そのお寺の出身の人は、子どもの頃からたくさんお小遣いをもらっていますし、たくさん遊んでいます。
おそらく金銭感覚がずれているという噂はそういう大きなお寺のイメージから流れてきたんじゃないかなと個人的には思います。
喧嘩をあまりしない
お坊さんは仏教を学んでいるのだから、自分の心を見つめる機会が多く、あまり喧嘩に発展しないという説です。
結論から言うと、全くそんなことはないです。
修行不足と言われたらそれまでかもしれませんが、実際友人のお坊さんも喧嘩したり、喧嘩別れしてしまったという話はよく耳にします。
お坊さんも人間ですからね。怒ったりイライラすることもあります。
朝が早い
お坊さんと結婚すると、お寺の仕事で毎日朝早くに起きないといけないという話はどうでしょうか。
話を聞いてみると、毎日決まった時間に起きないといけないということはあります。
なぜなら、お寺では朝一番にお経を読むからです。そのお経を読む時間に、檀家さんたちがお寺に集まって、一緒にお勤めをするというお寺もまだたくさんあります。
ただ、起きる時間については、5時や6時といった、普通の会社員でもありえる時間です。
漁師の方がよっぽど朝が早いんじゃないでしょうかと言った意見もありました。
嫁姑問題
お寺の人と結婚すると、お寺に住むことになるので、嫁姑問題が起きやすいという話があります。
実際お寺の人は、息子さんを後継者として大事に育ててきました。
息子を可愛がるあまりに、お嫁さんのことを悪く言うこともあるかもしれません。
しかし、他でも農家や商家に嫁いだり、サラリーマンでも親と同居することは十分あり得る話です。
嫁姑問題は別にお寺だからというわけではありませんね。
ウェディングドレスを着ることができない

お寺に嫁ぐ場合、結婚式は必ず仏前式になるのは事実です。
特別な理由がない限りは、嫁ぐお寺の本堂で結婚式をあげることになると思います。
仏前式と聞くと、神前式のように着物というイメージがあるかもしれませんが、実際のところウェディングドレスを着て仏前結婚式を挙げることも可能のようです。
ただ、仏前結婚式を挙げる人で、式からウェディングドレスを着る人は稀です。雰囲気が和なのでどうしても合わないと感じてしまうのでしょうね。
そのため、仏前結婚式を挙げる人は、代わりに披露宴でウェディングドレスを着ることが多いです。
披露宴が盛大に開かれる
お坊さんの披露宴は盛大に行われるのはある意味で本当のことです。
私が参加させていただいたことのあるお寺の披露宴では、100人は当たり前、多い時で300人くらい参加者がいたことがありました。
なぜ、お寺の披露宴が大きくなりがちかというと、お寺の信者さんへの披露という意味も含まれているからです。
これから2人でお寺の仕事をしていきます。なので引き続きよろしくお願いしますということを檀家さんにもアピールしなければならないわけですね。
もう一つ親戚以外にもお寺同士の繋がりというのもあるので、その関係で多くの人が参加するみたいです。
檀家さん向けの披露宴と友人向けの披露宴の2回やることもあるのだとか。
ただこれもやっぱりお寺の規模によります。兼業しなければならないような小さなお寺の場合、一般の人と同じような規模で行われることも普通にあります。
まとめ
お坊さんとの交際・結婚あるあるについて、実際のところを見てきましたが、該当するものと全く該当しないものがありますね。
お坊さんも人間ということには変わりありませんので、当たり前といえば当たり前ですが。
もしお坊さんと付き合ったり、結婚するということになったら参考にしてみてください。

